ばみ樹の種

ヒュムノスなどなどなんやり日記

導入編:ヒュムノスの種類と流派

ヒュムノス語とはガスト制作のアルトネリコシリーズの作中のBGM、背景、一部のセリフに使われる人工言語です。
ヒュムノス語は会話には使用されず、作中登場する「レーヴァテイル」という人々が魔法(詩魔法)を発動するときに使われます。感情言語とも呼ばれ、自分自身の想いを表現することに特化しています。逆に、物事を伝えるのには少し不便だったりします。


では、さらっと歴史について触れておきましょう。

ヒュムノス、ヒュムノス文字の起源は古く、その頃はまだ「ヒュムノス」とは呼ばれていなかったが、当時「月奏」と言われていた、いわゆる祈祷師が使っていた呪文列がヒュムノスの起源となる。 ヒュムノスはその後、塔のコントロール、塔の交信に最適化された言語としてフォーマット化されていくが、その文法と単語の語呂などは、この祈祷師の呪文列がベースとなっている。 そこから世界中に汎用的に広がっていったヒュムノスは、各地域、そして宗派などによって微妙にフォーマットを変え、また歴史によってどんどん単語などは変化していった。 その為、日本語などと同じく、ヒュムノスにも古文やら方言などというものが存在するのである。


ヒュムノサーバーより引用

 

ヒュムノス語には方言や派生があり、これを「流派」と呼びます。

この流派はヒュムノスを紡ぐ際に大きくかかわります。紡ぎ手のレーヴァテイルによって、使える流派が完全に固定されるのです。

自分の使える流派にはこの単語がないから、他の流派からちょっと拝借……なんてことはできません。

紡ぐ際はまずどの塔に所属するレーヴァテイルかを決め、単語を選ぶときに流派の確認をしましょう。

 

  • 中央正純律(共通語)

かつて、第一塔「アルトネリコ」は流派などを関係なしにありとあらゆる単語を登録していました。しかし登録された単語数が膨大になってしまったため、整理をする必要が出てきました。そこで標準化した単語が中央正純律です。かぶっている単語があったら、とりあえずこちらを優先的に使いましょう、という感じです。
中央正純律は昔からある流派ではなく、塔にある単語をあとから登録することでできた流派なので、今でもほかの流派の単語も標準化すれば中央正純律として扱われます。

  •  クルトシエール律(Ⅰ紀前古代語)

祈祷師「月奏」たちが使っていた言語です。月奏は人間ですので、レーヴァテイルでない人間が使ってもわずかですが効果があります。現在はクルトシエール律のほとんどが中央正純律として塔に登録されています。

  •  古メタファルス律(Ⅰ紀神聖語)

アルトネリコがある「ソル・シエール」から離れた地域、「メタ・ファルス」の月奏たちの流派です。古メタファルス律の単語が持つパワーは中央正純律のものよりも強力です。また、全体的に単語ひとつあたりの文字数が多い特徴があります。

 

中央正純律、クルトシエール律、古メタファルス律はどのレーヴァテイルでも使用できますが、以下の流派は使用できるレーヴァテイルが限られてきます。

 

  • アルファ律(オリジンスペル)

塔の管理人「レーヴァテイル・オリジン」が自ら作り出した単語群です。そのオリジンが管轄する塔のレーヴァテイルのみが使えます。
アルファ律単語は公式ではエオリア(シュレリア)とフレリアが作成しています。第二塔ソルマルタの詩魔法サーバは第一塔アルトネリコに依存しているので、第一塔のレーヴァテイルもフレリア属のアルファ律が使用できます。第二塔にはフレリア以外のレーヴァテイルは存在しないので、実質アルファ律が使えるのは第一塔アルトネリコに所属するレーヴァテイルとフレリアのみです。

「ソル・クラスタ」地方で第一塔アルトネリコのデータをもとに第三塔「ハーヴェスターシャ」が作られた際、新たに追加された流派です。中央正純律から見たら方言にあたります。第三塔に所属するレーヴァテイル以外は使えません。

  • 新約パスタリエ(パスタリア成語)

この新約パスタリエだけは特殊です。ほかの流派の場合、違うのは単語だけで文法は同じなのですが、新約パスタリエは文法も全く別のものです。別の言語と考えてもよいくらいでしょう。
特殊な文法が使えるように動詞は特化しており、アルファベットにしたときの見た目は大文字と小文字が入り乱れたすさまじいものになります。

インフェル・ピラに所属するレーヴァテイル以外には単語、文法ともに使えません。

 

本講座の文法解説は第一紀成語と新約パスタリエに分けてあります。
くれぐれも第一紀成語と新約パスタリエの文法をひとつの文に混ぜないよう注意してください。