ばみ樹の種

ヒュムノスなどなどなんやり日記

第一紀成語編1:想音

今回からヒュムノス語の文法について触れていきます。

まずはヒュムノス語の中で最も特徴的で最も基本的な部分、「想音」についてです。ヒュムノスを聴いていると、「ワス イェア ラ」という文をよく聞くでしょう。それが想音です。
想音だけでも覚えておくと詩の背景を読み取ることができます。


想音とは

文頭に置かれる謳い手(または話者)の感情を表現する要素です。具体的に言うと、文章のことがらに対して抱く話者の感情を表します。
また、この想音がある文章がヒュムノスとして魔法が発動します。
3つ、例をあげます。


Was yea ra
とても/嬉しい/このままでいたい

Wee ki ra
かなり/集中している/このままでいたい

Ma i ga
平常心/焦っている/この状態から脱したい


このように、想音は前から「想いの強さ/想いの種類/この状態からどうなりたいか」という3語の組み合わせでなっています。
一番最初の「想いの強さ」は「第Ⅰ想音」、二番目の「想いの種類」は「第Ⅱ想音」、三番目の「この状態からどうなりたいか」は「第Ⅲ想音」と呼ばれます。これら想音に使われる単語は基本的に想音以外には使えません。順番も組み替えられません。


想音一覧

第Ⅰ想音
アルファベット 意味
Rrha トランス状態(とても強烈に)
Was とても
Wee かなり
Fou ちょっと 少し
Ma 平常心
Nn 無気力状態
第Ⅱ想音
アルファベット 意味
au 悲しい
apea 幸せでぽわー
granme 心に勇気を抱く 護りたいと想う
guwo 怒る 憤り
i 焦り
jyel 寂しい
ki 真剣 集中
num
nyasri 悲しい しょんぼり
paks ドキドキ
quel 必死 切に想う
touwaka 望む 心に希望を秘める
waa 嬉しい
wol 猛進 熱血
yant 怖い 恐慌状態
yea 嬉しい
zweie 真摯 決意を心に秘める
第Ⅲ想音
アルファベット 意味
erra 永遠にこのままでいたい
ra このままでいたい
wa どちらでもない
ga はやく脱したい
gagis 自分はどうなってもいいほど抜け出したい
gaya 二度とこの状態に戻りたくない



では、「とくに何も感じていないとき」の想音はどうしたらいいでしょうか。
答えは「Ma num ra」です。
歌詞の中でも、「その場の状況を述べる語りの部分」によく使われています。
想音はほとんどの場合日本語に訳されません。なので、ヒュムノス歌詞の日本語訳だけではヒュムノス文の意味を完全に知ることはできません。しかし想音を覚えておけば、想音の意味と日本語訳文で完全な文の意味を知ることができます。